5月182021
コラム
土地の選び方 ~vol.4 道路編~
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先日、神戸市内の道路(橋)が突如封鎖され、ニュースとなりました。該当の橋は行政のものだと思われていましたが、実は個人の持ち物だった為、所有者が閉鎖に踏み切ったのです。この問題、本当に他人事でしょうか。
シリーズ「土地の選び方」第4弾は、
「道路」について、お話します。
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道路には2つの種類があります。1つは「公道」、もう1つは「私道」です。
公道も私道も、パッと見ではどちらも同じ道路です。
しかし、管理や取り扱いは、大きく異なります。
どのように違うのか、確認していきましょう。
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「公道」は、国や地方公共団体が所有する道路です。
道路に何かトラブルがあった場合には、所有する行政の担当課が、諸々の修繕や対応をしてくれます。
また、公道に接する土地を買って、新たに水道を引き込む場合には、行政の様式に沿って許可を取れば、何不自由なく引き込む事ができます。
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「私道」で上記のような事案が発生すると、どうなるでしょうか。
仮に、私道の所有者が4名の共有名義だったと仮定します。
まず、私道にトラブルがあって修繕をする場合は、4名全員で協議をして、全員の賛同を得る必要があります。1名でも反対が出てしまうと…。
また、新たに水道管を引き込む場合、場合によっては私道所有者の方々の管に手を加える必要があったり、そもそも引き込んで良いかの協議が必要になります。
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一見良さそうな土地でも、接している道路が公道か私道かによって、建物を建てる際・建てた後の手間が大きく異なります。
土地の広告図面には、土地の接する道路の種類が書いてあるのがほとんどですので、購入の段になって「え!道路が私道なの!?」とならないよう、必ず事前にご確認いただく事をお勧めします。
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私道の全てが大変な訳ではありませんが、出来ることなら、道路は公道に接していた方が、何かと便利で管理も楽です。
以上、少しでも皆様のご参考になれば幸いです。
不動産の事なら、何でもお力になりますので、川越ホームへお気軽にご相談ください。
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